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単なる1つの日本シリーズ以上の何か
この日本シリーズが面白い主な理由 ・V9時代の巨人以上と言っても差支えない圧倒的な強さの西武に、レギュラーシーズン優勝チームとしては現在でもNPB歴代二番目の勝率の低さの弱小スワローズが挑むというシチュエーション。その上であわや日本一というところまで進んだところ。 ・しかも、西武が3勝1敗とリードし、第五戦も西武がスワローズの大量リードを追い付いて一気に日本一を決めるかというところまで行きながら。 ・第六戦の逆転に次ぐ逆転。また、第一戦に続いて、西武が九回表で同点にしたこと。 ・第七戦でピッチャー石井が同点タイムリー。 ・第七戦の七回裏のピンチをしのいだことが西武の日本一に繋がったが、それが辻と伊東のファインプレイが重なった1年で1度もなくても不思議ではない稀有で偉大なプレイだったこと。また、その打球を打ったのが第一戦の満塁弾を打った杉浦で、フルカウントだったこと。 ・両チーム3勝同士の最終戦で延長にもつれたのは現在でも唯一なこと。 ・それでも両チームとも投手は一人。 ・高校野球のような、岡林洋一という「一人のエース」の死力を尽くした姿。近代野球の日本シリーズで合計30イニング、3完投は圧巻。 ・1点差で、最後に三振したのはホームラン王のハウエルだったこと。最後まで一球で同点以上になる可能性があった。 ・第七戦の七回裏の広沢の走塁、十回表の秋山に外角に投げ切れず犠飛を許すなど、試合巧者ぶりが足りなかったスワローズが、のちに黄金時代を作るなど、未来のプロ野球史にも関連が強いストーリー性。 上に挙げた以外にも、細部の見どころは多い。 目にすれば、誰もがこのシリーズの凄さが分かるはず。 一試合ごとに細かく解剖している内容の厚い作品です。 1983年が王者vs王者の最高傑作なら、1992年は王者vs挑戦者の最高傑作です。 日本一が決まった瞬間、西武ナインには喜びと同時に、もうスワローズと試合しなくても良い安堵もあっただろうけど、翌年のシリーズでは再び当たり、敗れる。 日も沈みかけた試合後に一塁側の通路を歩いていく野村監督の後ろ姿は、今思えば次の栄光を予感させた。 野球が好きでこのシリーズをあまり知らない人は、この作品をご覧になってください。 これほどまでに熱い戦いを知らないままでいるのは勿体ないです。
ヤクルトファンでも楽しめます。
最終的には西武が日本一になるシリーズですが、ヤクルトファンの私にも存分にも楽しめました。第１戦の杉浦の代打サヨナラ満塁ホームランに始まり、逆転逆転の連続、４度の延長戦。まさに死闘が繰り広げられています。 翌年９３年にも同一カード（ヤクルト対西武）の日本シリーズが開催され、ヤクルトがリベンジを果たし、日本一になるのですが、９２年のシリーズの方がおもしろかったです。 でも、ヤクルトファンとしては最終的に悔しい思いをするので、９２・９３年の両方をご購入される事をお勧めします。
まさに、死闘！！
　1992年の日本シリーズは、記憶に残る試合です。 　久しぶりに録画したビデオテープで、第一戦を最初から見たのですが、様々な名場面が溢れていました。そして、第一戦のクライマックスは、あの杉浦のサヨナラ満塁ホームランですが、それ以外にも見所がいっぱいでした。 　岡林投手の力投も、第一戦から始まっていましたが、コントロールがいいし、スライダーのキレもあるし、こんないい投手だったんだなと改めて関心しました。 　その他にも、飯田選手のホームへのスライディングや、古田捕手を転ばした清原選手のスライディング、それにデストラーデの豪快なホームランなど、盛りだくさんでした。 　第2戦以降も熱戦が繰り広げられますが、面白いのは、第6戦の点の取り合いですね。最後の最後まで、どちらが勝つのか分からない、そんな展開です。 　そして、第７戦こそ、このシリーズのクライマックスですね。岡林と石井丈の投げあいは、見事ですし、手に汗握る、緊迫した試合展開、そして、最終的に見せ付けられた王者西武の強さをつくづくと感じさせられた試合でした。この試合を経験したからこそ、その後のヤクルトの成長があったと思いますね。 　最終的には、３勝４敗でヤクルトが負けた試合ですが、どうしても手元に置いておきたい記念碑的な１枚です。(^^)
翌年へのプロローグとして、あるいは…
もしも、ヤクルトファンならば、第１戦・杉浦の代打サヨナラ満塁本塁打を観るだけでも十分に価値のある一枚だと思う。また、翌年以降１０年間で４度の日本一を達成するヤクルトの礎となったシリーズとして観ることもできるだろう。

一方、このシリーズを制し、円熟期を迎えた森体制下で６度目の日本一を達成した西武。

確かに、同一カードとなった翌年のシリーズのプロローグとして捉えることもできる。しかしながら、この７戦に渡る激闘を通して観れば、一つの完結したドラマであるということがよくわかるだろう。
名勝負！
デストラーデが「これ以上エキサイトなシリーズがあるなら教えてくれよ」と試合後に叫んだという、伝説の闘いです。

これぞ、「プロ野球」。
秦の一撃。辻の神業。岡林の意地。清原の怪力。冴える野村采配…
お見逃しなく！

藤田元司という男
藤田元司という男は不遇だ。

監督在任計7年でリーグ優勝4回、日本一2回という輝かしい実績を
残しながら、何故か前後の監督の陰に隠れる存在感の薄さ。
この昭和56年の日本一も、「前監督」の「遺産」で優勝したと言われる始末だ。
しかし、「前監督」では使いこなせなかった中畑・西本・篠塚ら若手に、
引退した王・高田に代わる新人・原辰徳を加えた、新しい魅力に溢れるチームを
作り上げたのは、他ならぬ藤田監督の功績だ。
そして1年目を最下位で終えた「前監督」とは違い、同じような転換期に
迎えた監督1年目で、見事日本一を達成した藤田監督の手腕は、
もっと評価されてもいいと思う。
最初にして最後の後楽園決戦！
当時、少年ファイターズ会会員でもあった私は、休日はかなりの頻度で無料パスで入れる後楽園に通った。日常茶飯事の大沢監督の退場劇、エース高橋直樹のピッチングなど大味な野球を楽しんでいたが、徐々に魅力あるチームと化していきついに優勝したのがこの年だ。
しかし、こともあろうに相手は巨人になってしまった。この頃の休日の日ハム戦は３万、４万と実によく入っていたが、夜は巨人のナイター観戦を楽しんでいた人が多かったのだ（実は私も）。このシリーズ、現場で日ハムに声援を送っていた人が２００人もいたろうか？そんな雰囲気も映像からよく伝わってくる。
しかし実に魅力あるチームだった。
島田誠・高代・クルーズ（骨折で欠場）・柏原・ソレイタ・岡持・大宮・菅野・・・・
第１戦の劇的な井上弘のサヨナラヒットのあとの第２戦でシーズン16連勝無敗の間柴がホワイトに２ランを打たれなければ、おそらく勢いで勝っていただろう・・・

ＫＫ対決など話題満載！！
桑田（巨人）・清原（西武）のＫＫ対決が話題を呼んだシリーズ。篠塚・クロマティら３割打者を多く並べた巨人打線に、工藤・郭ら最強投手陣が望む。
江川の最後の登板に後楽園球場最後の試合と懐かしい場面も多く出てくる。西武が優勝を決めた試合での辻（西武）の奇跡の好走塁に清原の涙・・・

中畑・篠塚（巨人）らに石毛・秋山（西武）と役者が揃い踏みした最高の日本シリーズ！！！

原監督の見事な采配
就任１年目の原　辰則監督。背番号83.
全国が原巨人の行方を注目した2002年、監督は「ジャイアンツ愛」で見事、ほかの球団に大差をつけ優勝。

日本シリーズ、大接戦が予想された・・・しかし、巨人は４タテで西武に圧勝その興奮を再び・・・